信頼関係のある取引先とは、通常は掛けでの取引が行われます。
この記事では、掛取引で使われる売掛金と買掛金に関する概要をまとめています。
有価証券は2級範囲に
2019年4月から試験範囲が変更となり、有価証券は2級で出題されます。
売掛金と買掛金
ア.売掛金・買掛金
売掛金とは、商品代金を後日に受取る権利で、受取手形と同じく営業債権に分類されます。
未収金との違いは、メインとなる営業に関連する債権であることです。
買掛金とは、仕入代金を後日に支払う義務で、支払手形と同じく営業債務に分類されます。
未払金との違いは、メインとなる営業に関連する債務であることです。
イ. 貸借対照表の表示
売掛金:流動資産の部に記載
買掛金:流動負債の部に記載
通常の営業プロセスを構成する要素は全て流動資産・流動負債であるという「正常営業循環基準」に基づきます。
ウ.売掛金元帳と買掛金元帳
売掛金元帳とは、売掛金勘定の内訳、つまり売掛取引の詳細を記録する補助簿のことで「得意先元帳」とも呼ばれます。
得意先一件につき一冊を使って、取引相手が混在しないよう記録します。
買掛金元帳とは、買掛金勘定の内訳、つまり買掛取引の詳細を記録する補助簿のことで「仕入先元帳」とも呼ばれます。
仕入先一件につき一冊を使って、取引相手が混在しないよう記録します。
売掛金と買掛金を理解
売掛金と買掛金の基本を解説しました。掛取引は、信用があってこそ成り立つ取引です。
現金取引に比べ煩雑ではないですが、支払い滞納をしてしまうと今後の信用に関わります。