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日商簿記3級対策3~第一 簿記の基本原理

日商簿記3級
日商簿記3級

簿記会計では、勘定という概念を用いて取引を記録します。勘定とは何か、どのようなルールで記入するのかを解説いたします。

【勘定とは】

勘定とは、カウントするという意味です。 ”考えて(勘)決める(定) ”という正確性や信頼性を表すともいわれ、レジで金銭を支払うときに日常的に使われています。会計実務や簿記学習の世界では、常に使われている概念でルールがあります。使いこなせるように意味を知っておくと良いでしょう。

ア.勘定の意義と分類

勘定とは、会計そのものを広く意味しますが会計の世界では 「勘定」「勘定科目」「勘定口座」に分類されます。

「勘定」とは、資産・負債・純資産・費用・収益という企業会計に必要な5要素をさらに区切る概念です。「勘定科目」は、現金・売掛金などの名称のことです。「勘定口座」とは、帳簿上で記録計算する場を指し、左側を借方、右側を貸方として勘定科目の増減を記録・計算します。

イ.勘定記入法則

勘定記入とは、仕訳を勘定科目ごとにまとめるため総勘定元帳という帳簿に記入することです。総勘定元帳は、仕訳帳とあわせて会計の主要簿で、仕訳帳から転記する方法で作成します。総勘定元帳は、勘定ごとにページが区切られ、それぞれの勘定口座に、日付・勘定科目・丁・金額を記入します。丁とは、仕訳帳の対応するページのことです。

〈ルール〉

左側・借方:資産の増加・負債の減少・純資産の減少・費用の増加・収益の減少

右側・貸方:資産の減少・負債の増加・純資産の増加・費用の減少・収益の増加

〈総勘定元帳〉

現金(勘定口座)                          ①

令和3年 摘要 仕丁 借方 令和3年 摘要 仕丁 貸方
4 30 支払家賃 1 120,000

支払家賃(勘定口座)                         ⑨

令和3年 摘要 仕丁 借方 令和3年 摘要 仕丁 貸方
4 30 現金 1 120,000

ウ.仕訳の意義

仕訳の意義は、取引の中身を借方と貸方の両側面で捉えて、勘定科目と金額の内訳を記録することです。仕訳帳という帳簿に、日付・勘定科目・丁・金額を明記します。丁は総勘定元帳の勘定口座のあるページのことです。

借方と貸方の2つの視点から記録・計算していくのが仕訳の大前提となります。なお、借りる、貸すという意味はなく、簿記の世界では、左側を借方、右側を貸方と呼びます。

(例)

4月30日、家賃1年分120,000円を現金で支払った

5月3日、5,000円の仕入を行い、代金は掛けとした

〈仕訳帳〉

(1頁)

令和3年 摘要 元丁 借方 貸方
4 30 (支払家賃)

(現金)

9

1

120,000  

120,000

5 3 (仕入)

(買掛金)

7

4

5,000  

5,000

上記のように日々の取引を、日付順に仕訳帳に記録します。それをまとめる場合に、総勘定元帳を使います。総勘定元帳では、日付順に記録した、すべての取引を勘定科目ごとに一覧にまとめることができます。仕訳ソフトに入力すれば総勘定元帳に自動入力されますが、学習段階では、左右を間違えないように考えながら覚えていくと良いです。

エ.貸借平均の原理

貸借平均の原理とは、仕訳帳と総勘定元帳に記録をするとき、常に借方合計と貸方合計が一致していることです。これは、貸借対照表と損益計算書の貸借合計が一致することの根拠でもあり、簿記が有する二面性でもあります。

まとめ

会計の世界で、頻繁に使われる「勘定」について、さまざまな概念があります。あまり細かく使い分ける必要はありませんが、知識として身につけておくと良いでしょう。

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